大切なものが蘇るまで ~セリーヌ トリオバッグ ブランドロゴのお修理~

2020.11.13

こんにちは。リペアスタジオREFINEです。

ブランドの象徴ともいえる、ブランドロゴ。

商品に刻印されていることも多いですね。

                       

「ある日ふと見たら、一部が欠けていた…」

「全体的に薄くなってきてしまった」

                       

よく聞くトラブルです。

                       

<いつの間に取れちゃったのかな…>

                       

ロゴが無くとも、もちろん使用に支障はないのですが…お気に入りのものは最善の状態で使用していただきたい、というのがリペアスタジオREFINEの願い。

他店で断られることの多い「ロゴ修理」、REFINEでは承る機会が多くあります。

今回は、そんな「ロゴ修理」のおはなしをしていきましょう。

                       

1.CELINE(セリーヌ)の始まり

今やウェアやアクセサリー・バッグ等、ファッションを網羅しているセリーヌですが、始まりは「子供靴専門店」だったそうです。

女性実業家のセリーヌ・ヴィピアナとその夫リチャードの「子供の為に良い靴を作りたい」という優しい想いから、セリーヌは誕生しました。

                       

                       

フランスの革加工技術を活かした靴作りで上流階級を中心に人気が広まり、その後は婦人靴、香水やスカーフなど順調に商品の幅を広げていきます。

1967年にはプレタポルテコレクションに進出し、ファッションブランドしての地位を確立しました。

しかし、セリーヌの代名詞であったB.C.B.G(パリの上流階級的なシックで趣味の良いファッション)の衰退から経営は傾いていき、1996年にはハイブランド大手「LVMH」の傘下へ

しかし、その1年後にチーフデザイナーに迎えたマイケル・コースの起用がバネとなり、その低迷期を見事乗り越えることが出来たそうです。

彼の提唱した機能的かつ実用的なスタイルは、今までの客層のみならず幅広い層に支持されることになりました。

そんなマイケル・コースが退任してしばらく盛り上がりに欠けたセリーヌでしたが、2008年にはフィービー・ファイロがクリエイティブディレクターに就任したことで現在のセリーヌの地位を確実なものとします。

彼女のスタイルは、シックでミニマム。

現在でも人気の高い「ラゲージ」を考え出したのも彼女です。

「ラゲージ」の特徴的なフォルムは、持つ場面を選ばない一方で華やかな存在感を放つアイテムとして、世界中の注目を集めました。

2018年からはエディ・スリマンがチーフデザイナーに就任しブランドロゴが変更になるなど、セリーヌは進化し続けています。

                       

2.セリーヌブランドロゴの変化

ブランドロゴは、ブランドの「顔」。

ブランドイメージを表現したものとして扱われるため、特にハイブランドでは高級感やきらびやかなイメージを伝えるものとして重要な役割を担っています。

セリーヌは、2018年9月にロゴリニューアルを行いました。

今までは「CÉLINE」とフランス語のアクセント記号付きのアルファベットが使用されていましたが、新ロゴは「CELINE」とシンプルなものに変化。

字間がやや狭くなり、わずかながら文字も太くなった印象ですね。

全体的にコンパクトになり、シンプルなデザインになったように感じます。

このロゴリニューアルは賛否両論、多くの意見が飛び交っているようですが、皆さんはどう感じますか?

                       

3.お修理品はこちら

3-1.機能性抜群!セリーヌのトリオバッグ

今回お預かりしたのは、セリーヌのトリオバッグです。

トリオバッグの特徴は、スナップボタンでポーチの数を調整できること。

また、付属のショルダーベルトは取り外し自由なので、ショルダーバッグからクラッチに切り替えることもできます。

使用されている素材はカーフ(*1)やラム(*2)が主流ですが、パイソン(*3)など珍しい革で作られた商品もあるそうです。

海外セレブが使用したことで爆発的人気になり、一時は品薄で手に入りにくい状態になりましたね。

大きさはスモールとラージの2種類あり、カラーバリエーションも豊富です。

*1…革の基礎 ~牛革と豚革【カーフやピッグスキンなど”種類”とそれぞれの”特徴”】~ 参照

*2…革の基礎 ~山羊革と羊革【ゴートスキン・ラムスキン・シープスキンの特徴】~ 参照

*3…革の基礎 ~エキゾチックスキンの魅力part.1【クロコ、リザード、パイソン】~ 参照

                       

3-2.お預かりしたのは、こちらです

                       

                       

実際のお修理品です。

正面にブランドロゴがあるのですが、よく見えませんね。

アップしてみると…

                       

                       

ロゴが掠れてきています。

残念ながら、日常的な使用による摩擦でロゴが薄くなってしまう現象は、市場に出回っているほとんどの商品で起こります。

このロゴは「箔押し」という技術で革に刻印されているのですが、REFINEでは「着色」という技術を使用します。

「箔押し」とは、熱と圧力によって箔を対象物に刻印すること。

「着色」は刻印によってつくられた表面の溝に色をつけることで、元のロゴとほぼブレの無い仕上がりを実現します。

元々ゴールドの箔が使用されているので、今回はゴールド系の顔料を使用してロゴの復元を行いました。

                       

4.お修理完了です

                       

                       

くっきりとブランドロゴが際立つ仕上がりです。

                       

                       

遠目から見ても、ブランドロゴが認識できるようになりました。

(*着色仕上げも使用による擦れが起こる場合があります。ご了承ください。)

                       

5.まとめ

お修理品がお客様のお手元に戻るまでの流れは、

リペアスタジオREFINEのアトリエにお修理品到着→見積もりご連絡→お客様に了承をいただいてからお修理スタート→出来上がり次第発送

です。

REFINEでは基本的に10日間納期をお約束していますが、今回はそれよりも早い7~8日でお客様へお届けすることができました。

                       

ご使用の鞄や財布、その他小物のロゴが掠れたり消えてしまったら、ぜひリペアスタジオREFINEにご相談ください。

商品の状態に合わせて、修理内容の提案をさせていただきます。

お問い合わせはこちらから!→https://www.refine.tokyo/contact/

                       

また、Twitterにて様々なお役立ち情報・リペアスタジオREFINEについて等、発信しています。

よろしければご覧ください!

リペアスタジオREFINE Twitter:https://twitter.com/REFINE_TOKYO

                       

それでは、また次のPageでお会いしましょう。

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