2024.08.23
「気に入っていたバッグの色はげや色移りが気になる・・・」
「バッグの角が擦れてきているけど、このまま使っていいの・・・?」
「長く使っているお財布が全体的に擦れているんだけど・・・これって直せるの?」
もしも、レザーアイテムの擦れや汚れなど、色の変化でお悩みの場合には、まずは専門店にご相談ください。
なぜなら、
・色はげの状態を放置して使用を続けると、徐々にレザー部分のダメージが大きくなり、修理が難しくなることがあるから
・ご自身で色入れの対処をすると、色味やツヤの違い、表面にムラが出るなど状態が悪くなるから
など、結果として余計にお修理費用が掛かってしまったり、復元が難しくなることがあるためです。
リペア専門店にお任せすれば、表面の状態やダメージ箇所、アイテムの構造によってそれぞれ適切な方法で、お修理痕が目立たないように仕上げることができるでしょう。
そこで、このコンテンツでは、
・レザーアイテムの色はげ、汚れ、擦れなどの症状とそれぞれのお修理方法
・実際のお修理写真と料金案内
など、「レザーアイテムの色」に関して困っている人が修理について適切な判断をするための情報をお伝えいたします!
これまで多くの色補修を行ってきたリペアスタジオREFINEだからこそ、専門性が高く正確な情報をお届けすることができます。
つまり、このコンテンツを読んでもらえれば、色の変化や状態が気になるレザーアイテムを納得して修理に出せる上に、お気に入りのバッグを長く綺麗に使っていただけるでしょう。
ぜひ、最後までお付き合いください!
目次
1. レザーアイテムの色はげや擦れが気になる場合の修理方法3選
1-1 底角やフチ部分の色はげや擦れが気になるときは、「補色」
バッグの底角やお財布のフチなど狭い範囲の色はげや擦れてしまっている場合は、「補色」を行います。
特にバッグの底角は、どうしても擦れやすく色がはげてしまいがちです。
そこで、筆を使用して色がはげてしまった範囲にのみ色を足してく「補色」を施します。
熟練した色のスペシャリストが、バッグ本体と同じ色を一から調色し、色はげ部分に塗布することで、お悩みだった色の問題を解決できるでしょう。
≪補色≫¥4,400~
1-2 中央部の色はげ、ボールペン汚れが気になるときは「ぼかし染め」
バッグと洋服が擦れる範囲の広い部分やボールペン汚れなど、手塗りによる補色では十分な仕上がりにすることが難しい場合は「ぼかし染め」が最適です。
ぼかし染めというのは、スプレーガンという専用の道具を使用して、気になる部分とその周辺を染め上げる修理になります。
補色との違いは、
・スプレーガンを用いた塗布であること
・色はげやシミ部分に加えて周辺も一緒に染めることが出来るということ
の2点です。
ぼかし染めは、ボールペン汚れのような色が濃い汚れに対しても、補色よりもより高いクオリティで修復することが出来ます。
手塗りによる筆を使った作業はピンポイントの色補修に強みがありますが、広範囲になると塗りムラがでることがあるのです。
ガンを使った修理であれば、ムラが出ないように薄く重ねて吹き付けて塗料を塗布することが出来るので、より元の汚れが目立たくでき且つ、より馴染んだ仕上がりにすることが出来ますよ!
≪ぼかし染め≫¥16,500~
1-3 全体的な汚れや広範囲の擦れが気になるときには「全体染め」
レザーアイテムは長く使っているとどうしても、色褪せてきたり擦れて、色が落ちてしてしまうものですよね・・・
その場合には、REFINEでは「全体染め」を行って、バッグやお財布を丸ごと染め直すお修理をおすすめしています!
1-2でも紹介したスプレーガンを使って、アイテム全体に均一に塗料を塗布していきます。
スプレーガンは粒子がとても細かいので、色ムラが出来ることなくバッグ全体を同じ色で美しく仕上げることができるのです。
≪全体染め≫お財布¥33,000~/バッグ¥46,200~
2. レザーアイテムの色でお悩みの場合の料金と事例写真を紹介
2-1 「補色」の料金と事例画像
エルメス ケリー角部色はげには補色で対応。この範囲の場合は補色がベターで、色味を完璧に合わせることで美しい仕上がりを再現しています!
色合わせは、スペシャリストの真骨頂。黒色から蛍光ピンクまで、あらゆる色を素早く作り上げます。
もちろん色だけではなく下地(ダメージのあるレザー部分)の補修も重要になるため、「レザー部下地作り」+「塗料と色」+「塗り方と仕上げ」のコンビネーションで、仕上がりの質が変わってきます。補色は、経験と技術が求められる手仕事であると言えますね!
価格は、補色範囲により変わってきます。今回の事例は角のみではなく底の部分まで手を加えているため、4箇所で12,100円(税込み)となっています。範囲の小さい底角4箇所補色でしたら、1万円前後でお直しできますよ!
バッグ底角4箇所の補色
次に、セリーヌ ラゲージ の補色修理をご紹介します。
立体感のあるデザインですが、擦れる箇所はどうしても傷になりやすく、多くご依頼をいただいております!
また、傷が浅いうちに補色をしておくとレザーへのダメージが抑えられるメリットもありますね。
底角+周辺箇所の補色
2-2 「ぼかし染め」の料金と事例画像
手塗の補色では難しい場合はぼかし染めが有効です。ロエベのパズル、素敵なマルチカラーですが、正面に大きなボールペン汚れがついてしまっています。まずはボールペン汚れを落とす作業から入り、そのあとぼかし染めを行います。難しい色でもREFINENの熟練職人に任せれば、この仕上がりを実現できるのです。極力薄く塗装し、触り心地を変えないことがポイントですね!
バッグぼかし染め
シャネルのお財布はブルーとホワイトのデザイン。ブルーレザーの部分はマスキングをし、必要な範囲のみをスプレイガンで丁寧に塗装していきます。色に加えて、艶も合わせるので違和感のない仕上がりとなります。
財布ぼかし染め(広範囲)
こちらも周辺の刺繍に慎重にマスキングをし、かぶせ部分を塗装。傷が浅いこともあり、どこに傷があったかわからない仕上がりになっていますね!
バッグぼかし染め(マスキング処理)
2-3 「全体染め」の料金と事例画像
革部全体を塗装するお修理で、全体的に色はげが見られる場合に有効です。全体を同じ色で塗装をするため、ムラの無い、統一感のある仕上がりになりますよ!エルメスのバーキン、ケリー、シャネルのマトラッセも数多くご依頼いただいています!
バッグ全体染め
財布全体染め(マスキング)+ロゴ補修
※ステッチの色が染まらないようにマスキングしているため、11000円追加となっています。
なお、ステッチを縫い直すオプションもありますよ!
バッグ全体染め(ステッチマスキング)
※こちらも、全てのステッチにマスキングをしており、追加料金が加算されています。
3. 「革の擦れ、色落ち」にREFINEがおすすめの3つの理由
ここでは、数多くのお修理店の中でもリペアスタジオREFINEがおすすめの理由を3つお話します。
信頼できるお店選びのポイントとして参考にしてください!
3-1 調色から仕上げまで一貫して専門の職人による手作業で行うから
REFINEでは色補修専門の職人が複数名在籍し、色に関するお修理に特化しています。
そのため、下地の状態確認と下処理、高い調色技術による元と同じ色の塗料作り、手塗りによる補色やスプレーガンによる塗装作業まで、最初から最後までを「色補修専門の職人」が責任をもって修理を行います。そうすることで、高い品質を安定して供給できるのです。
3-2 イタリア製の専用塗料を使い、高い品質・耐久性を実現出来るから
リペアスタジオREFINEでは、職人の高い技術だけではなく、使用する塗料までこだわっています。
イタリアから取り寄せる高品質な高級塗料を使うことで、ブランド特有の美しい発色はもちろんのこと、
レザーを触ったときに感じられる高級な質感まで、オリジナルの色/光沢/質感を再現できるよう仕上げていきます。
カーフスキン(牛革)やCHANELなどでよく使われているラム革(羊革)などの柔らかな風合いが特徴の革でも、最小限の薄い塗装で仕上げるため、元と比べて違和感の無い手触りでご使用いただくことが出来ますよ!
ただし、下地のダメージや汚れの状態によっては、厚めに塗装する必要があり、手触りがやや硬くなるなど変化する場合があります。正式見積もりにて事前にお伝えするので、ご安心ください!
また、耐久性にも優れた塗料であり、安心して長くお使いいただけますよ。
※天然皮革であるため、どのような塗料で塗装をしていても、経年による色落ちはどうしても発生します。
3-3 補色は1週間、ぼかし・全体染めでも2週間納期を実現しているから
REFINEでは、色補修専門職人の高い技術による安定した仕上がり・供給に加えて、お品物到着から最終発送までのオペレーションを効率化することで、より素早い納期を実現しています。
補色であれば原則1週間。ぼかし染めや全体染めといった、マスキングや乾燥工程などで時間を要するお修理でも、原則2週間で弊社を発送することが出来ます。
REFINEは他リペアサービスと比べても早く・安定して納品できるため、お急ぎの場合にも重宝しますね!
4. 色補修に関するお修理の際に、よく聞かれるQ&A
4-1 染めるレザーとステッチが違う色だと、ステッチも同じ色に変わってしまうの?
主に、染めが広範囲に及ぶ「全体染め」の際に起こることで、例えば、ブラウンのレザーにホワイトのステッチ(縫われている糸)といった、染めるレザーと付近のステッチの色が異なる場合は、ステッチの色を変えずに 染めることが出来ますよ。※追加料金になります
ステッチを元の色のままお修理をしたい場合には2通りの方法があります。
① ステッチ(糸)を縫い直す
② ステッチにマスキングをし、元のステッチを塗料から保護する
① のお修理方法では、塗装部分のステッチを一度解いて、「ぼかし染め」「全体染め」が完了した後に同じ色・太さの糸を使って再縫製します。
元の針穴に、元通りに縫製するため縫い直したことがわからない仕上がりになりますよ!
② では、Hermèsなどで多く見られる「手縫い」によって仕上げられているレザーアイテムの場合はマスキングをします。
ステッチの1目ずつマスキング処理を行うため、①の縫い直しよりも時間がかかるお修理方法です。職人による丁寧なマスキング処理で、染めたい箇所のみにアプローチするというご要望にも沿うことが出来るでしょう。
4-2 レザーアイテム以外の補色や染めも出来るの?
REFINEの色補修は、牛革や羊革、豚革などのレザーアイテムが対象になり、生地やニット地などの繊維や織物、合成皮革は対象外となってしまいます。
しかし、生地関係は色補修ではなくクリーニングで汚れを取るメニュー(9,900~16,500円)があるので、諦めないでくださいね!
また、クロコダイルの艶を復元/調整するメニュー(30,000円~)もあり、エルメスのベアン(お財布)など数々ご依頼いただいており、とても好評です。
是非ご相談ください!
4-3 他のお修理店でお修理しているものでも大丈夫?
他店でお修理された結果、
「質感が硬くなってしまった・・・」
「マトラッセの艶がなくなってしまった・・・」 とのご相談を受けることがありますが、
REFINEでは、他店でお修理されたレザーアイテムでも、しっかりと対応いたしますのでご安心ください。
ただし、他店で塗装された塗料を落とす工程が加わるため、追加料金がかかってきます。お見積り時にお声がけくださいませ!
6. まとめ
今回のまとめです。
・色はげや汚れが気になるレザーアイテムは修理専門店へ依頼した方が良い
・レザーアイテムの色落ち修理は、大きく分けて「補色」「ぼかし染め」「全体染め」の3つ
・色補修の修理を依頼するなら、【高い技術・高品質な塗料・早い納期】を実現しているREFINEがお勧め
最後までお読みいただきありがとうございました。
このコンテンツを読むことで、バッグやお財布の色補修について悩みが解消できたなら幸いです!