2020.11.27
こんにちは。リペアスタジオREFINEです。
寒さが本格的になってきましたね。
しかし、そんな冬だからこそ出来るのが夏場に使っていた鞄のお手入れ。
いつの間にか汗や汚れは付着しており、そのまま仕舞うと取れなくなることも。

今回は、ナイロン素材とキャンバス素材の鞄のクリーニングについておはなしします。
ちなみに、レザーバッグのお手入れ方法はこちらのPageでご紹介していますので、良かったらご覧ください。
→大切なものを長く使う為に ~レザーバッグのメンテナンス【革鞄の手入れ方法】~
目次
1.COACH(コーチ)について
1-1.キャンバス地だけではないコーチ
コーチは、1941年に立ち上げられた革製品の生産請負をする工房が原点。
最初は請負からスタートしたものの、腕のいい職人がディテールまでこだわった革製品は、次第にコーチオリジナルの製品として評判になっていきました。
加えて、ある革の存在もコーチがヒットしたきっかけ。
1961年のある日、夫であるカーン氏は野球観戦にいきました。
その時、選手が持っているグローブをみた彼は、ふとこう思ったそうです。
「使い込まれたあのグローブのように、しなやかで光沢のある美しいレザーを作りたい!」と。

そして1962年に誕生したのが、コーチの代表的なレザー「グラブタンレザー」でした。
最初にグラブタンレザーを使用されたコレクションは、全部でなんと12個しかなかったそうです。
一つ一つハンドメイドでこだわって作製されたからこその限定生産。
このコレクションは後にアメリカンクラシックと呼ばれ、現在のクラシックコレクションの根本となりました。
グローブを参考にしているだけあって耐久性に優れており、使えば使うほど手になじむ感触が特徴。
現在では、開発当初の革を再現した「レトロ・グラブタンレザー」が使用されているラインもあるようです。
気になる方は、チェックしてみてはいかがでしょうか?
1-2.コーチといえばこれ!シグネチャーコレクション
1990年半ばくらいから、女性のライフスタイルが多様化。
クラシックなイメージが定着していたコーチは、当時のカジュアルなファッションスタイルに合わなくなってきていました。
そこで、新しいエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターを迎え、ナイロンなど新しい素材による商品開発を行ったり、バッグだけでなくシューズやウエアなど小物を含めたトータルコーディネートコレクションを発表したり、転換への様々な取り組みを行ったそうです。

そして、2001年に発表されたのが頭文字であるCをモノグラム調にキャンバスへと織り込んだ「シグネチャーコレクション」。
コーチと聞くと、このビジュアルを想像する方も多いのではないでしょうか。
アメリカはもちろん日本でも大ヒットしたこのコレクションをきっかけに、名実ともに世界のトップブランドへと名を連ねました。
1-3.優等生からのイメージチェンジ
さて、そんなコーチですが、2013年にも大きな革新を起こします。
エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターに、スチュアート・ヴィヴァースを迎えたのです。
彼は、あの有名なカルバン・クラインに見いだされたことに始まり、ボッテガ・ベネタ、ルイヴィトン、マルベリー、ロエベなど名だたるハイブランドのデザインを手がけた輝かしい経歴の持ち主。
そんな彼を採用することで、それまでの「年齢層が高くクラシカルな優等生のイメージ」を一新し、「モダンでフレッシュなモードブランド」というイメージを打ち出しました。
また、バッグやレザーグッズの評価がとても高い一方で、ウエアはあまり知名度が無かったことを逆手に取り、彼はアメカジスタイルを中心としたメンズウエアを展開。
そのスタイルは、世界中の注目を集めています。

2.お修理品はこちら
今回は、コーチの鞄のクリーニングを承りました。
まずは、ナイロン素材のこちらから。


前面全体に汚れが目立ちますね。
次に、キャンバス地のこちらです。




特に目立つのは、前面右下の染みと背面左の汚れです。
3.お修理完了です






それぞれ、染みも汚れもすっかり無くなり、綺麗になりました!
4.まとめ
リペアスタジオREFINEでは故障してしまったお品の修理を主として承っていますが、今回のように汚れてしまったお品の復元も可能です。
お気に入りのお品で何かお困りのことがありましたら、是非一度REFINEにご相談ください!
また、Twitterにて、様々なお役立ち情報やリペアスタジオREFINEについて等、発信しています。
よろしければご覧ください!
それでは、また次のPageでお会いしましょう。
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