2020.11.11
こんにちは。リペアスタジオREFINEです。
ずっと大切にしているものは、ありますか?
大切な人からもらった贈りもの。思い出のたくさん詰まったもの。
リペアスタジオREFINEでは、そのような「特別なもの」のお修理を承る機会が多くあります。
お客様一人ひとりの気持ちに寄り添った修理を心掛けていますので、安心してお預けください。
目次
1.グッチのバンブーライン豆知識
さて、今回お預かりしたのはグッチのバンブーハンドルの鞄です。
今ではすっかりグッチのアイコンとして定着しているバンブーライン。
どのようにして生まれたかご存じですか?
実は、第二次世界大戦後の物資不足から生まれた商品なんだそうです。
革や金属といった鞄作成の必須素材が、終戦後の禁輸措置によって入ってこない。
そんな状況の中で、グッチの職人たちが目をつけたのが安定供給が見込める「竹」でした。
日本から取り寄せたまっすぐな竹を加熱し、U字型に加工したものをハンドルとして使用したのです。
「商品に使用する材料が入ってこない」という危機から生まれたバンブーハンドル。
革新的な発想が話題となり、あっという間にセレブの注目の的となりました。
映画中でも使用されるなど着々と認知度をあげていき、時代を超えて愛されるグッチの定番商品となったのですね。
2.バンブーハンドルは、ここに注意してください
バンブーハンドルの材料は天然の竹ですので、元の状態に戻ろうとする力が強いです。
そのまま保管していると、ハンドルが広がり鞄全体のシルエットが崩れてしまうことも。
しかも少しずつ広がっていくので、気づくのが遅れてしまうと最悪の場合ハンドル付け根の革が破れてしまいます。
そんなバンブーハンドルは、バンドなどで固定での保管がおすすめ。
ややきつめに固定して保管することで広がりを抑えて、長くバンブーハンドルの鞄をご愛用いただけます。
しかし、最善を尽くしても広がってしまうことがあるかもしれません。
ご安心ください!
リペアスタジオREFINEには、バンブーハンドルの広がりを修正する技術があります。
加えてハンドル付け根の革が破れてしまった場合は、補修することも可能。
お悩みの方はぜひ一度、ご相談ください。
3.今回のお修理品はこちら
お預かりした商品です。
バンドで固定されていましたが、残念ながら広がってしまったようです。
ハンドル付け根をアップした写真がこちらです。
付け根の革(モモ革)が横に伸びて変形し始めています。
このまま放っておくと、千切れてしまう恐れもありますね。
そうなる前にご相談いただけて良かったです。
今回はモモ革のダメージが少なかったので、ハンドルの修正のみ承りました。
4.お修理完了です
綺麗なU字型に修正完了しました。
バンブーの修正は、加工する際と同じく熱を加えながら行います。
しかし、熱を加えるということは同時に、割れたり焦げてしまうリスクも。
失敗することなくこのクオリティを出せるのは、長年の知識と経験の積み重ねがあるREFINEの職人だからこそだと思います。
5.納期と料金のご案内
<納期>
お修理品がお客様のお手元に戻るまでの流れは、
リペアスタジオREFINEのアトリエにお修理品到着→見積もりご連絡→お客様に了承をいただいてからお修理スタート→出来上がり次第発送
です。
REFINEでは基本的に10日間納期をお約束していますが、今回はそれよりも早い7~8日でお客様へお届けすることができました。
<料金>
バンブーハンドル(2本)の修正→7,700円(税込み)
5.まとめ
REFINEの職人業、いかがでしたでしょうか?
リペアスタジオREFINEでは、今回の商品のように世代を越えて愛されるお品、思い入れのあるお品の修理を承っております。
他店でお断りされた場合も、ぜひ一度ご相談ください。
丁寧なやり取りを通して、納得いただけるお見積り、仕上がりをお約束します。
また、Twitterにて様々なお役立ち情報・リペアスタジオREFINEについて等、発信しています。
よろしければご覧ください。
それでは、また次のPageでお会いしましょう。
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