2021.09.12
革靴のお手入れ、どの方法が一番いいのか悩んでいませんか?
また、本当に効果的なお手入れグッズを知りたいと思いませんか?
革靴のお手入れについては情報がたくさんありますが、適切な方法やグッズを使用してお手入れをしておかないと、最悪の場合カビが生えてしまいます。
湿気の多い日本では、
「少し履かなかったら、いつの間にかカビが生えていた!」
とよく聞きますし、実際身に覚えがある方も多いのではないでしょうか?
私も革靴を履いたその日のうちにそのまま下駄箱に収納し、次に履こうとした際カビが生えていてショックを受けた経験があります。
「いやいや…革靴にカビが生えても、濡れた雑巾かなんかで拭けば大丈夫でしょ?」
そう思った方もいるかもしれませんね。
確かに、革靴のカビを水拭きすると見た目は綺麗になります。
しかし、それはただカビに水分補給をしてさらに拭き広げているだけ…。
そのままだとカビの範囲が広がり倍増してしまうリスクがあります。
その為、革靴にカビが生えてしまった時は適切な方法で対処する必要がありますね。
そもそも、革靴にカビが生えやすい環境を作っているのは
・間違えた手入れ方法/グッズ
・悪い保管環境
等です。
そこで今回は、「自宅の工房で一から作ってしまうほど革靴好きなFIX石川」に加え、
「50種類以上の靴お手入れグッズを持つ職人大武」と
「靴好きが転じて職人を志した職人宇田川」に
プライベートで行っているお手入れ方法や保管環境の整え方、本当におすすめのお手入れグッズを教えてもらい、「カビを生やさない為に知っておくべき適切なお手入れのコツとグッズと保管方法」をまとめ上げました。
また、すでにカビが生えてしまった革靴をお持ちの方に向けて、「革靴に生えてしまったカビへの適切な対処法」も併せてご紹介しています。
革靴と長く付き合っていくために、是非このコンテンツを最後までご覧ください!
2007年入社。職人歴14年
「すべてをFIX(修理)する」の信念で活躍中。
年間の修理本数は6000本以上で、セクションリーダーを務める。
趣味は、洋服・靴・鞄の制作。
家の一角を工房化するほど、根っからの職人気質。
日々技術の研鑽を怠らない。
2012年入社。職人歴9年。
前職は靴専門店の販売員。
所持している靴のお手入れ用品は、ブラシは10種類以上、クリームだけで30種類以上!
靴のことを聞くなら職人大武!と社内でも有名。
2019年入社。職人歴2年。
革靴が好きすぎて、靴修理職人を志した。
日々、靴修理のスキルアップに余念がない。
目次
1. カビを発生させないために知っておきたい「お手入れの手順」と「カビ防止のコツ」
革靴のお手入れ手順は以下6つに分けられます。
下準備→ほこり落とし→汚れ落とし→保革→余分なクリーム除去→仕上げ磨き
一つ一つ、お手入れ上のカビを生やさないコツと共に詳しく見ていきましょう!
1-1.【下準備】お手入れ前は靴紐を取る
お手入れを始める前に、靴紐を外しましょう。
靴紐で抑えられている靴の羽根の内側には、「ほこり」が溜まりやすいです。
そしてこの「ほこり」に湿気がこもると、カビが増殖する原因に…。
また、磨く際に靴紐にクリームが付着してしまうとそれがカビの養分となってしまう可能性があります。
カビを発生させない為に、靴紐はお手入れ前に外すことをおすすめします!
また、靴紐が当たる部分は履いているときの摩擦など革への負担がかかりやすく傷みやすい場所です。
カビの発生源のほこりをきちんと取り除き、傷みやすい部分のお手入れまでしっかり行えるように、下準備で靴紐を取りましょう!
職人宇田川のポイント:少し面倒に感じますが、大切な手順です!
1-2.【ほこり落とし】靴の外側だけでなく内側のほこりも取り除く
ほこり落としの際は、外側だけでなく靴の中のほこりも取り除きましょう!
靴の内側のほこりを取り除くのは、カビの発生を防ぐ大事なポイントです。
つま先付近にほこりの塊が入っている場合が多く、つま先の「湿気が溜まりやすい」という特徴も相まってカビの温床となりがちだからです。
靴の中のほこりを取り除く方法としては、
・柔らかい布で拭く
・汚れ取り専用のスライムを使用する
・ドライヤーの冷風やエアダスターで飛ばす
などがあります。
ご自分にあった方法を見つけてくださいね!
また、同時に外側のほこり落としもしっかりと行いましょう。
この時のポイントは、靴の中心から外に向けてほこりを優しく掻き出すように馬毛ブラシを動かすことです。
無闇にブラッシングしてもほこりが移動してしまうだけなので、方向を意識しながら行ってくださいね。
馬毛ブラシでのブラッシング時はブラシを外に向けて掻き出すように優しく動かし、カビ防止のために靴の中のほこりも取り除きましょう!
FIX石川のポイント:私は内側のほこりを、屋外でエアダスターを使って飛ばしています!
おすすめグッズ①
REDWING BRUSH
*価格は2021年9月12日時点での表示になります
毛足の長いブラシを愛用中です!(職人宇田川)
1-3.【汚れ落とし】クリーナーでしっかり汚れを落とす
クリーナーでしっかりと古い汚れを落としましょう!
ほこり落としの次は、古いクリームや汚れを落としていきます。
まさに人間でいう化粧落としです。
古いクリームや汚れの膜を落として、この後に塗るクリームをしっかり浸透させるために行います。
これを行わずにクリームを上から塗ってしまうと、その膜の上に乗せただけになってしまうので、カビにとっての栄養となってしまいますね。
クリームの栄養を余さず革へ浸透させカビの発生源を作らない為に、古いクリームや汚れの膜はしっかり取り除きましょう。
職人大武のポイント:初めてクリーナーを使用する際は、目立たないところで試してから拭くことで、シミのリスクを防ぎましょう!
おすすめグッズ②
M.MOWBRAY ステインリムーバー
*価格は2021年9月12日時点での表示になります
革靴の汚れ落としと言えば、これですね!(職人大武)
1-4.【保革】デリケートクリームをペネトレィトブラシでまんべんなくなじませる
デリケートクリームを塗る際はペネトレィトブラシでまんべんなくなじませましょう。
クリームを塗る際は、部分的に塗りすぎないようにペネトレィトブラシで全体に広げます。
ブラシで均一に塗り広げることで、クリームのムラ部分にカビが発生してしまうのを防ぐことができますね!
デリケートクリームを塗るときは、ムラを無くしてカビの発生を防ぐために、ペネトレィトブラシでまんべんなく塗り広げましょう!
おすすめグッズ③
M.MOWBRAY デリケートクリーム
*価格は2021年9月12日時点での表示になります
靴だけじゃなく皮革製品全般に使えるので、持っていると便利です!
↓この記事でも使用してますよ!↓(FIX石川)
おすすめグッズ④
M.MOWBRAY ペネトレィトブラシ
*価格は2021年9月12日時点での表示になります
値段は手軽で、品質ばっちり!(職人宇田川)
1-5.【余分なクリーム除去+磨き】ブラッシングはステッチの方向に沿って行う
豚毛ブラシによるブラッシングは、ステッチの方向に沿って行いましょう。
クリームを塗った後の豚毛ブラシでのブラッシングには以下3つの目的があります。
・余分なクリームを取り除く
・指などが届かない部分に、クリームをいきわたらせる
・靴の表面にツヤを出す
ペネトレイトブラシでクリームを塗り広げた後は、1日ほど寝かせてクリームを浸透させます。
その後、豚毛ブラシでさらにブラッシングすることで、指が届かない細かい部分にクリームをいきわたらせつつ、余分なクリームを取り除くことができます。
また、革靴表面に適度なツヤが出るので、見た目も整えることができますね!
このブラッシングの際のポイントは、「ブラシはステッチの方向に沿って行うこと」です。
こうすることでステッチの糸がボソボソになりづらいので、小まめに手入れをする人は特に気にしていただきたいポイントです。
これはカビ防止と直接的に関係はありませんが、長く綺麗な状態で革靴を履いていくコツとしてご紹介しました。
豚毛ブラシは糸のほつれを防ぐため、ステッチに沿った方向に動かしましょう!
おすすめグッズ⑤
かなや刷子 サパトロ型 豚毛(白)
*価格は2021年9月12日時点での表示になります
こだわりぬかれた形状が手になじみ、使いやすいです!(職人宇田川)
1-6.【仕上げ磨き】磨き用のミトンがおすすめ
最後に、磨き用のミトンか着古したTシャツなど柔らかい布で磨きましょう!
この工程は最後の仕上げです!
ブラッシングでも落としきれなかった余分なクリームをふき取り、ツヤを出します。
この時、使用するのは糸くずがでにくい「着古したTシャツなどの柔らかい布」が特におすすめです。
もしも柔らかい布が用意しづらい方は、皮革製品を磨くためのミトンもありますのでそちらもチェックしてみてください!
最後の仕上げ磨きには、磨き用のミトンか家にある柔らかい布を活用しましょう!
おすすめグッズ⑥
M.MOWBRAY グローブクロス
*価格は2021年9月12日時点での表示になります
手にはめて磨きやすいのでお勧めです!(職人大武)
1-7. 普段のお手入れ動画はこちら!
2. カビまみれにしない為の保管上のポイント3つ
体臭・多汗研究所所長で五味クリニック院長の五味常明医師によると、人間の足は1日に約コップ1杯(200ml)もの汗をかくと言われています。(【専門家に聞いた】足汗の原因と対策・改善方法!足の臭いが気になる人必見|CHINTAI情報局)
その為、革靴は1日履いたら2~3日休ませ、湿った内部を乾燥させることが有名革靴ブランドでも推奨されていますね。(お手入れ・修理|SCOTCH GRAIN)
この章では、2~3日乾燥させた後に1か月程度保管する場合の、カビを生やさないための以下4つのポイントを解説します。
・ほこりや汚れを落とし皮革製品専用の防カビ剤をスプレー後、木製シューツリーを入れる
・靴箱の上段に保管する
・靴の下にすのこを敷く
・下駄箱は定期的に換気する
それぞれについてみていきましょう!
2-1. ほこりや汚れを落とし皮革製品専用防カビ剤をスプレー後、木製シューツリーを入れる
保管をする前にはほこりや汚れを落とし、皮革製品専用の防カビ剤をスプレーし、木製のシューツリーを入れましょう!
保管する前にやっていただきたいことは以下の3つです。
・ブラッシングでほこりを、クリーナーで汚れや古いクリームを落とす
・皮革製品専用の防カビ剤をまんべんなく吹き付ける
・シューツリーを入れる
ブラッシングでほこりを、クリーナーで汚れや古いクリームを落とす
1か月程度、革靴を保管しようと思った際にまず行うのは、1章で紹介した【下準備】【ほこり落とし】【汚れ落とし】の3つの手順です。
汚れまでしっかり落としすっぴん状態で保管することで、カビの栄養をできる限り減らし生えにくい状態を作り出します。
皮革製品専用の防カビ剤をまんべんなく吹き付ける
次に行うのは、防カビ剤の吹き付けです。
革靴の全体にまんべんなくスプレーしましょう。
REFINEの職人がプライベートで使用しているのは、「モウブレイ モールドクリーナー」でした。
こちらはカビ取りも行える上に、カビ防止もできるので1本持っておくと便利ですね。
シューツリーを入れる
最後に、1週間静置して防カビ剤が完全に乾いたことが確認出来たら、木製のシューツリーを入れましょう。
木製シューツリーには「革靴の形を保つ役割」と同時に「靴の中の湿気をとる役割」があります。
シューツリーに使用される木材は様々ありますが、REFINEの職人3名が口をそろえておすすめ!と答えたのは「レッドシダー」でした。
レッドシダーは他の木材に比べ吸湿性に優れているので、カビを防ぐ効果が期待できます!
革靴をすっぴん状態にし、防カビ剤をまんべんなく吹き付けた後、木製シューツリーを入れて保管しましょう!
おすすめグッズ⑦
M.MOWBRAY モールドクリーナー
*価格は2021年9月12日時点での表示になります
防カビもカビ除去もできちゃう優れもの!1本持っておくと便利です!(大武)
おすすめグッズ⑧
saboten シューキーパー シューツリー 高級レッドシダー 24.5-29.5cm対応 革靴用 木製 スニーカー 繋がる木紋 シワ伸ばし 型崩れ防止 調湿・脱臭・殺菌抗菌・香り メンズ
*価格は2021年9月12日時点での表示になります
僕が普段使用しているのはこれです。
作りや使い心地のコスパが抜群!
(職人宇田川)
2-2. 下駄箱の上段に保管
革靴は下駄箱の上段に保管しましょう!
除湿剤を製造販売している化学メーカのエステーによると、湿気というのは空気がよどんでいるところに溜まる傾向にあり、空間中では上より下の方に溜まりやすいそうです。(参考:置き場所によって効果に差が出る!除湿剤はどこに置くのが効果的?|ウェザーニュース)
つまり、下駄箱では下段に湿気が溜まりやすいということですね。
先述した通り、湿気はカビを増やす要因の一つです。
その為、革靴のようにカビが生えやすいものに関してはなるべく上段での保管をおすすめします。
2-3. 革靴の下にすのこを置いて保管
革靴の下には、すのこを置いて保管するのがおすすめです。
実は革靴の「底」って、カビが生えやすいのです。
それは、棚板と革靴の底は常に密着した状態になっているからです。
もし、保管前の乾燥が十分でなかった場合、湿気が残ってしまいカビにとっては絶好の繁殖場所に…。
しかし、革靴の下に「すのこ」を置いて通気性をよくすることで、カビの発生しづらい環境を作り出すことができます。
今は様々なサイズのすのこが100円ショップで売られていますので、自分の下駄箱に合った大きさのものを活用しましょう!
カビの生えやすい革靴の底の通気性をよくするために、すのこを置いて保管しましょう!
おすすめグッズ⑨
ダイソー 桐すのこ 約40×25CM
*価格は2021年9月12日時点での表示になります
最近の100均はすごいですね…!(FIX石川)
2-4. 下駄箱は週に1回換気する
下駄箱は湿気が溜まりやすいので、週に1回換気しましょう!
ご存じの通り、換気の悪い下駄箱は湿気が溜まりやすい場所です。
そして、革靴に過度な湿気は厳禁ですよね。
その為、週に1回は下駄箱の扉を30分程度開けっ放しにして、換気しましょう!
3. 放置して革靴についてしまったカビの対処手順
ここまでは「カビの発生を防ぐお手入れ法と保管方法」を紹介してきましたが、3章では実際にカビが生えてしまった時の対処法をお伝えします。
靴にカビが生えてしまった時の対処法は以下3つの手順です。
皮革製品専用リムーバーで除去→1週間乾燥させ再発しないか確認→クリームを用いたお手入れを行う
それぞれについて詳しく見ていきましょう!
3-1. 皮革製品専用のカビ取りクリーナーで除去
革靴に生えたカビは、専用のカビ取りクリーナーで除去しましょう!
カビを除去する際、避けたい2つのことは
・水拭き
・塩素系のカビ取り剤で拭く
です。
生えたカビを水拭きすると一見綺麗に見えますが、それはただ拭き広げているだけです。
その為、しばらくすると広範囲で倍増するなんて最悪の事態も…。
靴にカビが生えていたら水拭きはしないようにしましょう。
また、塩素系のカビ取り剤でのカビ除去も行わない方が良いです。
そもそも塩素系のカビ取り剤は皮革製品に使用することを想定して作られていませんし、カビと同時に靴の色も落としてしまう可能性があるからです。
一方で、革靴専用のカビ取りクリーナーは皮革製品専用に作られているので色落ちの心配はないでしょう。
また、今回動画内で使用している「モウブレイ モールドクリーナー」の除菌成分は「有機ヨード」です。
有機ヨードとは海藻に多く含まれる天然成分で、医療現場の消毒液にも使用されるほど高い除菌効果と人体への安全性を持ちます。
つまり、高い除菌効果を持ちつつ、革靴へも人体へも安心な商品というわけですね!(参考:メーカーより|Amazon M.MOWBRAYストア)
さて、カビ取りの実際の手順は
・靴紐を外し、革靴にまんべんなくモールドクリーナーを吹き付ける
・キッチンペーパーでふき取る(細かいところはペネトレイトブラシで掻き出し、ペーパーで拭く)
・カビを拭き終わったら、モールドクリーナーをまんべんなく吹き付ける
とシンプルです。
ただ、この作業のとき、「マスクと手袋を着用し換気の良い場所で行うこと」と「使用した道具は全て廃棄すること」を決して忘れないでください。
マスクと手袋をつけて換気の良い場所で行うことで、自分を保護すると同時に周辺へのカビの広がりを抑えることができます。
また、この時使用したキッチンペーパーはもちろん、ペネトレイトブラシも必ず廃棄しましょう。
これを使いまわしてしまうと、その革靴までカビが発生してしまうかもしれないからです。
革靴のカビ取りは、手袋とマスクを着けて換気の良い場所で行い、使用した道具は全て捨てましょう。
革靴のカビを除去する際は、皮革製品専用のカビ取りクリーナーを使用しましょう!
3-2. 1週間乾燥させ、再発しないか確認
カビを除去したら、1週間ほど乾燥させて再発しないか確認しましょう!
クリーナーで十分にカビが除去できているか確かめるには、1週間程度、革靴を置いておく必要があります。
置いておいた後、カビが生えていなければ十分に除去できたと判断ができますね。
確実に除去しないまま次の「クリームを用いたお手入れ」を行ってしまうと、クリームが残っているカビの栄養になってしまい、早い段階で再発してしまうかもしれません。
クリーナーで除去した後は1週間乾燥させて、カビが生えてこないことを確認しましょう!
3-3. アニリンカーフクリームでお手入れ
1週間乾燥させてカビが生えてこなかったら、靴にクリームで栄養を与えましょう!
放置されていた革靴というのは、革が乾燥してパサついている状態です。
その為、適切なお手入れ方法で潤いと栄養を与えてあげましょう!
この時のお手入れ手順は以下4つです。
・馬毛ブラシでほこりをはらう
・アニリンカーフクリームで栄養を与える
・豚毛ブラシで余分なクリームを取り除く
・磨き用のミトンで磨く
1章で紹介したお手入れと異なるのは、「リムーバーによる汚れ落としの有無」です。
モールドクリーナーによってカビと共に汚れは落ちているので、1章で紹介したリムーバーでの汚れ落としは必要ありません。
また、放置した後の靴のように特に乾燥が激しい状態のときは1章で紹介した「モウブレイ デリケートクリーム」ではなく、「モウブレイ アニリンカーフクリーム」をおすすめします。
なぜなら、このクリームは水分に加え「油分」と「ろう」が含まれているので、塗った後に薄い膜を作って、浸透させた水分と栄養を保つことができるからです。
浸透させた水分と栄養を逃さない為に、カビ除去後など乾燥が強く感じられるときはアニリンカーフクリームでお手入れしましょう!
おすすめグッズ⑩
M.MOWBRAY アニリンカーフクリーム
*価格は2021年9月12日時点での表示になります
これだけで適度なツヤが出るので便利です!(職人宇田川)
3-4. カビ除去の方法と、除去後の適切なお手入れ動画はこちら!
前半(カビ除去作業)の動画
後半(カビ除去後のお手入れ)の動画
4. まとめ
今回のまとめです。
・革靴のお手入れ手順は、下準備→ほこり落とし→汚れ落とし→保革→余分なクリーム除去→仕上げ磨き
・お手入れする際、カビを生やさない為のコツを意識して行おう!
・カビまみれにしない為の保管上のポイントは「ほこりや汚れを落とし、皮革製品専用の防カビ剤をスプレーしてシューツリーを入れる」「靴箱の上段にすのこを置いて保管する」「下駄箱は定期的に換気する」の3つ
・革靴についてしまったカビを除去する手順は、皮革製品専用リムーバーで除去→1週間乾燥させ再発しないか確認→クリームを用いたお手入れを行う
カビを生やさない為のお手入れのポイント、そして、生えてしまったカビへの対処法を紹介しました。
このコンテンツを読むことで、お気に入りの革靴との長いお付き合いが実現できたなら幸いです!