財布の小銭入れが破れてしまっても、REFINEなら10日で元通り!【ヴィトンのお修理】

2020.11.04


こんにちは。リペアスタジオREFINEです。

長財布の小銭入れって、たくさん入るから…と硬貨を入れてしまいがち。

そうでなくとも、財布の開け閉めをしていれば自然と力がかかる所でもありますね。

その為、「大事に使っていたのに、小銭入れが破れてしまった!」というトラブルは多いです。

今回は、小銭入れの革が破れてしまったLOUIS VUITTON(ルイヴィトン)長財布修理についてのおはなし。

ルイヴィトンの長財布といえば、メンズ・レディース共に根強い人気の定番商品ですね。

ルイヴィトンと日本文化のちょっと意外な関係性に触れながら、Before(修理前)とAfter(修理後)の鮮やかな変化をお見せします!


1.ルイヴィトンと日本の伝統模様にはつながりが…?

最近、世間で注目されている「日本の伝統模様」。

「市松模様」に「麻の葉」、「鱗」、「青海波(せいがいは)」などたくさんの種類がありますね。

                     

                     

実は、ルイヴィトンの柄と日本の伝統模様には繋がりがある、という説が。

ご存じの通り、ルイヴィトンの本社はフランスです。

「フランスのルイヴィトンと日本の伝統模様にどんな関係が?」

                     

                     

欧米では、1856年頃から1910年頃にかけて「ジャポニスム」が広まりました。

「ジャポニスム」というのは、日本美術の影響を受け盛んになった美術の傾向のこと。

かの有名なゴッホやモネなどのアーティストも多大な影響を受けたとされています。

伝統工芸や日本庭園など日本ならではの繊細な感覚や美意識に、欧米の人々は感嘆し日本文化の虜となってしまったそう。

その影響をルイヴィトンも受けた可能性がありますね。

                     

ルイヴィトン2大人気の「ダミエ」と「モノグラム」。

ダミエは「市松模様」という意味の言葉で、モノグラムは「家紋」からインスピレーションを受けてデザインされたと言われています。(諸説あり)

世界的に有名なブランドのデザインが、日本と少しでも関わりがあるかと思うと日本人として嬉しいですね!

                     

                     

2.実際のお修理について

2-1.修理前の状態

こちらがお客様からお預かりした状態です。

                     

<閉じていると問題ないように見えますが…>

                     

財布の右「マチ」部分、縫い目からぱっくり破れてしまっているのがお分かりいただけるかと思います。(右の写真)

加えて、左「マチ」上部が革切れしているのをアトリエにて発見。(左の写真)

今回は2箇所ともお修理を承りました!

                     

                     

2-2.財布の「マチ」って何?

先ほどから出てくる「マチ」という言葉、聞きなれない方もいらっしゃるかもしれません。

少し「マチ」についておはなししたいと思います。

「マチ」とは、一言でいえば奥行き、遊びのこと。

バッグや財布ならば「より多くのものを入れられるように」、洋服ならば「着やすくなるように」、ゆとりを持たせることを指します。

「マチ」があると使い勝手や収納力が向上しデザインにも影響を与えるので、商品を作る上で重要な部分と言えるでしょう。

そんな「マチ」は大きく分けて5種類あります。

                     

別マチ

基本的なマチの種類です。

横の部分と底の部分が鞄本体とは別のパーツで作られている造りで、鞄など安定して自立するタイプですね。

                     

外マチ/三角マチ

トートバックでよく見かけるのが、三角マチ。

折りたためることが特徴で、口が大きく広げやすい造りになっています。

                     

笹マチ

下に行くにつれ小さくなっていくのが笹マチ。

今回お預かりしたヴィトンのお財布もこのタイプです。

中身が増えてきても厚みが出にくい構造なので、財布に良く使用されますね。

                     

風琴マチ

アコーディオンのように伸び縮みする構造を風琴マチと言います。

見た目にも美しく、機能性が高い造りです。

                     

函マチ

小銭入れなどに使用される印象の強い函マチ。

立体的に開閉する為、「動き」が感じられる造りですね。

                     

                     

                     

2-3.修理完了しました!

                     

<革が切れていたところは補強済みです>
<新しくマチを作り、縫い付けました>

                     

いいかがでしょうか?

右マチが完璧に「復元」されています!

マチが破れてしまった場合の修理には色々あるのですが、今回は「右マチを新たに作成→縫い付け」という方法を取りました。

元の商品と差が出ないように、使用する革や糸を厳選し細部までこだわって作成しています。

左マチの革が切れてしまっていたところも、再発せずなるべく長く使っていただけるように、しっかりと補強を行いました。

                     

また、詳しい症状は異なりますが、こちらのブルガリの長財布もマチ部分のお修理を承った例です。

                     

                     

このように、REFINEでは商品一つ一つの状態に適した修理を施し、お返しした後も長くご愛用いただくことを目指しています!

                     

2-4.納期と料金はこちら!

今回のお修理の納期と料金のご案内です。

                     

<納期>

お修理品がお客様のお手元に戻るまでの流れは、

リペアスタジオREFINEのアトリエにお修理品到着→見積もりご連絡→お客様に了承をいただいてからお修理スタート→出来上がり次第発送

です。

REFINEでは基本的に10日間納期をお約束していますが、今回はそれよりも早い6~7日でお客様へお届けすることができました。

                     

<料金>

右マチの作成+左マチの革切れ補強→¥14,300(税込み)

*マチの作成や補強は、お修理品の種類・状態、修理箇所によって料金が変わりますので、今回の料金は参考となります。ご了承ください。

                     

3.まとめ

今回のお修理はBefore/Afterの変化が特にわかりやすいものを取り上げました。

使用していたものが破れてしまったり割れてしまったり、目に見えて故障してしまうと、「もう直らないよね…」とあきらめてしまう方が多いかもしれません。

しかし、そんな時はリペアスタジオREFINEに一度ご相談ください!

お預かりしたものを「復元」できるよう、REFINE一同、全力を挙げて取り組みます。

                     

また、Twitterにて様々なお役立ち情報・リペアスタジオREFINEについて等、発信しています。

よろしければご覧ください!

                     

それでは、また次のPageでお会いしましょう。

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