2020.08.25
こんにちは。リペアスタジオREFINEです。
夏らしい日が続いていますが、いかがお過ごしですか。
今年はコロナウイルスの影響で、夏休みが例年より短くなる学校が多いそうですね。
「夏休みといえば、宿題」ということで、リペアスタジオREFINEでも自由研究に取り組んでみました。
さて当社ではお預かりした商品を「復元」し、お客様へお返しすることを心がけています。
そこで欠かせないのが革。
当社のスタジオには、様々な種類の革が並んでいます。

<ここに写っているのはほんの一部です>
普段大きな革は巻いて保存してありますが、補修に使用する際は必要な形に切り取るので、どうしても革端切れができてしまいます。
そこでその端切れを様々な形に切り抜き、たくさんの革パーツを作製。
社員のお子さま(小学生)と当社職人に、そのパーツを使用して「夏」を表現してもらう貼り革アート(Pasting Leather)を実施しました。

<〇に▢、△など多種多様です>
様々な形や色、手触りの異なるパーツを使用した「貼り革アート」は、手先を細かく動かしイメージを膨らませながらの作業となります。
創造性や感受性を育むと同時に、作品として形に残すことができるので、思い出作りにも最適ですね。
また、当社はこういった取り組みを通じて環境問題へアプローチし、物を大切にする文化の発展に貢献しています。
最近、「SDGs(持続可能な開発目標)」という言葉をよく耳にされるのではないでしょうか。
SDGsは世界をより良くしていくための課題を17の目標として設定しており、そのうちの 「つくる責任つかう責任(目標12)」(という目標)は、当社サービス、活動そのものだと考えています。
革を扱う企業の責任として、捨てられてしまう革端切れを再利用し廃棄物の減少に繋げたいという想いを、今回の企画に込めています。
ここから、作品と体験者の声をいくつかご紹介します。

<ひまわり(小学4年生)>
【感想】 ひまわり(小学4年生)
夏と聞いて太陽のようなひまわりの花が思い浮かんだので、ひまわりの花を仕上げてみました。
工夫したところは、色です。元気な印象の夏なので、鮮やかな色を選ぶように意識しました。
難しいと感じたのは、細かいところです。
細いレザーは、ボンドで汚れてしまわないようにつまようじを使って、注意しながら紙に張り付けました。
色々な形のパーツがあり、そのパーツでさらに色々な形を作ることができて面白かったです。
例えば、白い雲を表現するのには、白くて丸い革を使ってフワフワの雲に見えるようにしました。
色と作るもののイメージがぴったり合った時は、とても嬉しかったです。
形だけでなく、手触りもつやつやしていたりざらざらしていたりして、色々な絵を作ってみたくなりました。
カラフルな色遣いで、見ているこちらも元気になれる作品ですね。

<左:夏休みのおやつ(小学2年生) 右:花火(小学5年生)>
【感想】 夏休みのおやつ(小学2年生)
革をくり抜いたモノを見たときに、丸いパーツがお団子に見えました。
そうしたら他の形もおやつに見えてきて、色々なイメージが思い浮かびました。
こだわったのは、ポテトフライを並べたところ。
初めてピンセットを使って作業したので、小さいパーツにボンドを付けるのが難しかったです。
楽しい感じに出来上がったので嬉しかったです。
お団子もアイスもこだわりのポテトフライも、食べたくなるほど美味しそうです。
【感想】 花火(小学5年生)
今年はお祭りに行けず花火を見る機会も無かったので、夏らしいもの、と考えたときに花火が思い浮かびました。
革のパーツや台紙が小さかったので扱い辛く、ボンドが沢山ついてしまって大変でしたが、家族と一緒に楽しみながらできたので良かったです。
特に楽しかったのは、色や形の組み合わせを考えるとき。
花火の迫力を表現するため、大きく見せるように工夫しました。
月と色鮮やかな花火のコラボレーションが素敵な作品に仕上がっています。

<ジンベイザメ>
【感想】 ジンベイザメ(職人)
外出が積極的にできないので、水族館に行きたいという願いを込めて作りました。
清涼感や海を意識し、青いパーツ中心に構成。
差し色で赤やピンクも加えてみました。
自分の望むままのパーツがあるわけでは無く、限られた形を使用して自分の表現したいものを作るのが大変でしたね。
偶然置いたパーツが作品に味を出したり、自分が想像していた雰囲気とはまた違ったものに仕上がったことが印象的です。
思考錯誤の上の作品作りができて、とても楽しい体験でした。
こちらは、当社職人の作品です。
涼しげな色合いと可愛らしい表情のジンベイザメから、夏の楽しさが伝わってきます。

<番外編:バイク>
【感想】 バイク(職人)
バイク好きなので、お気に入りのバイクをイメージして作りました。
特にこだわったのは、エンジン部分。
エンジンの形にも色々あるので、わかる人にはわかっていただける仕上がりになりました。
全体的なバランスを整えるのが大変でしたが、最終的にイメージ通りに表現できてよかったです。
あまり考えすぎず、自分の思うままに作りました。
こういうものは、仕上がりは完璧でなくてもいい。
何年かして見返した時に、「楽しかった」とか「嬉しかった」という感情を思い出してもらえればいいなと思います。
こちらも当社職人の作品です。
修理では革の他に金属パーツを使用することがあるので、その余りパーツも活用してくれました。
革と金属の組み合わせで、細部までこだわった再現度の高い作品ですね。
「REFINE 夏の自由研究」いかがでしたでしょうか?
一人ひとりの個性が光る素晴らしい作品ばかりでした。
今後は、この貼り革アートをご家庭でも楽しんでいただけるように「貼り革アートキットのプレゼントキャンペーン」や、「学童・福祉施設でのボランティア活動」等を考案中です。
多くの方に貼り革アート体験をしていただき、SDGsの目標達成推進や社会貢献へ繋げてまいります。
詳細が決定しましたら、また改めてお知らせいたします。
それでは、また次のPageでお会いしましょう。
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