財布のスナップボタンが取れた時!プロ直伝「やってはいけない事」と「お修理事例」

2021.03.18

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こんにちは。リペアスタジオREFINEです。
皆さん、お使いの財布はどんなタイプですか?
長財布、がま口、三つ折り財布、二つ折りやマネークリップ…沢山の種類がありますね。

                       

REFINEでは、財布の修理を多く承ってきました。
今回は、その中で特に多いスナップボタン修理についてのおはなし。

                       

・財布のスナップボタンが壊れやすい理由
・壊れた時に絶対してはいけない事
・実際の修理手順や実例(写真)

                       


など、紹介していきます。

財布のスナップボタンでお困りの方、必見です!

                       

1.財布のスナップボタンが壊れやすいのは、なぜ?

さて、スナップボタンが壊れやすい理由を説明する前に、その構造を見ていきましょう。

スナップボタン、と言っても様々な種類があります。

長財布のかぶせ蓋や小銭入れによくついているのは、「バネホック」と呼ばれるタイプ。

                       

<凹パーツ>

                       

凹パーツは上から見るとドーナッツのような形をしており、真ん中の穴に2本の針金が付いています。

これは「バネ」と呼ばれ、対になっている凸パーツの突起を両側から挟んで固定する部品。

                       

〈横からみた凸パーツ〉

                       

つまり次のような場合、スナップボタンとして機能しなくなってしまいます。

・針金が片方取れた

・針金が歪んで横に開きっぱなし

こうなると、凹パーツの交換は避けられません。

                       

また、バネには問題なさそうだけど、

「凹パーツが今にも取れそう」

「凹パーツ丸ごと本体から取れてしまった!」

という方もいるかもしれませんね。

                       

長財布のかぶせ蓋や二つ折り財布・ミニウォレットの小銭入れなど、「開け閉めする場所」に付いているスナップボタン。

使用頻度が高く、普段から負荷がかかりやすいです。

その為、壊れてしまいがちなパーツとして有名なんですね。

                       

では、実際にスナップボタンが壊れてしまった場合、どうするべきなのか見ていきましょう!

                       

                       

2.「スナップボタンが壊れた?」そんな時

2-1.やりがちだけど、やってほしくない事

接着剤で付けてみる

実際お修理品として持ち込まれる方も多いのが、

「パーツを取り付けようと思って接着剤を使ったんですが、上手くいきませんでした」

というご相談。

スナップボタンは、

反射板というパーツと凹パーツで本体の革もしくは生地を挟み込み、

打ち具という棒状の道具を使って反射板の筒(赤枠で囲った部分)をつぶす

という手順で固定されています。

                       

                       

その為、接着剤で反射板と凹パーツがくっついたとしても、スナップボタンとして機能できるほど強度がありません。

加えて瞬間接着剤を使用した場合、付けた周囲の革や生地が白くなり硬くなる現象が見られますので、接着剤での固定はしないでいただきたいです。

                       

放置する

スナップボタンが取れそうになっていても

「まだ使えるし、大丈夫!」

と思って、そのまま使い続けてしまう方も多いと思います。

                       

使い続ける→そのうち凹パーツが取れる、という流れは必然ですが、同時に別のトラブルが起きる可能性もあります。

それは、「取れた時の勢いでパーツ周辺の革や生地に傷が入る」というトラブル。

                       

そもそも凹パーツや反射板は金属でできていますから、外れてしまったパーツの縁はギザギザしてかなり鋭利。

革や生地など簡単に傷つけてしまいます。

そうなると、パーツが取れただけでもショックなのに傷まで入ってしまったら、二重で悲しい思いをすることに。

スナップボタンが浮いてきてしまった時点で修理業者や購入したブランドへ相談する、というのがおすすめです。

                       

取れたパーツを捨てる

取れてしまったパーツを

「新しいのを付けてもらえるだろうし…」

と、捨てないでください!

                       

通常、修理業者でスナップボタンの交換を行うと、市販のスナップで色や形が似ているパーツに変わってしまいます。

なぜなら、ブランドロゴの入ったパーツはブランド直営店にのみ置いてあり、使用したくても一般の修理業者は所持していないから。

しかし、「ブランドの顔ともいえるロゴ」が入ったパーツを全く違うものに変更しまうのはなんだか忍びないですよね。

                       

そんな時、REFINEならご期待に添えるかもしれません!

実は、REFINE独自の「再生」という技術で元のパーツを取り付け直せる場合があるのです。

(再生が)難しいと判断させていただくこともありますが、実際に「これでも直せるの?」と思ったものが蘇った例を多く見てきました。

元のパーツを使用したい場合は、「捨てずに」一度REFINEへ相談することをおすすめします。

                       

↓ブランド直営店とREFINE、修理業者の修理の違いについての記事はこちら↓

修理のプロが教える!失敗しないブランド修理店の選び方【診断チャートあり】

                       

                       

2-2.自宅でできる応急処置

「小銭入れのスナップボタンがパチンとはまらないな」

「(凸パーツを凹パーツに)入れる時、何か違和感がある」

                       

パーツが取れたり割れた場合は除きますが、上記のような症状の際おうちでも出来る応急処置を2つお教えします。

・凹パーツの向きを変える方法

・凸パーツの向きを変える方法

                       

詳しくご説明しましょう。

                       

通常、凹パーツのバネは開ける向きと平行です。

                       

                       

しかし、使用しているうちに以下の変化が起こります。

①凹パーツが回転してバネの向きが変わる

②凸パーツがバネとの摩擦で削れる

                       

①のようにバネの向きが開け閉めする方向と平行でなくなってしまうと、凹パーツに凸パーツをはめる時、違和感を感じる場合があります。

また②の場合は、凸パーツが削れてしまった分バネによって突起が固定されにくくなる為、閉めても外れやすい状態に。

                       

これらの症状を改善する応急処置として、「それぞれのパーツの向きを変える」という方法があります。

凹パーツは本来のバネの向きに戻し、凸パーツは90°回転させて削れた部分がバネに当たらないようにしてあげると、理論上は機能するようになるはずです。

                       

しかし、ここで注意点を一つをお伝えしなければなりません。

上で紹介した方法は、あくまで「応急処置」です。

摩耗した凸パーツや回転してしまった凹パーツは、割れたり取れたりしていずれ完全に機能しなくなります。

                       

「レジでお会計してたら、財布の小銭入れが閉まらなくなった!」

「バッグから財布を取り出したら、財布が閉まっていなくて中身が全部でてしまった!」

そんなハプニングが起きる前に、スナップボタンに不調を感じたら「今がメンテナンスの時期なのかな」と直営店や修理業者へ相談されることをおすすめします。

                       

                       

3.実際のお修理事例

では、実際REFINEでお預かりした修理品をご紹介していきます。

3-1.バレンシアガ ミニウォレット(スナップボタン固定)

鮮やかな黄色が印象的な「バレンシアガ ペーパーミニウォレット」です。

3つのカードポケットとたっぷりマチの小銭入れに加え、きちんとお札入れが確保されている機能性の高さと、カラーバリエーションの豊富さが人気の理由でしょうか。

SNSでよく見かけますし、芸能人で持っている方も多いようですね!

                       

                       

さて、このお修理品の相談内容は

「お札入れと小銭入れについているスナップボタンが浮いてきてしまった」

という内容。

                       

                       

確かに、今にも取れてしまいそうです。

こういう状態の場合、「スナップボタンの交換」ではなく「スナップボタンの固定」という修理内容で承ることがあります。

                       

交換と固定の違いは何?

と疑問に思われますよね。

通常スナップボタンが取れてしまった/割れてしまった場合は「交換」です。

しかし今回のように凹パーツが浮いているだけのとき、「打ち具で打ち込みなおす=固定」で改善できる商品も。

                       

しかし、打ち込むというのはそれだけパーツに力がかかるということです。

やり方を間違えると、パーツ自体が割れてしまったり周辺や裏側の革にキズが入る恐れが。

一般の方が作業されるにはとてもリスクが高いので、ぜひREFINEの職人にお任せいただきたいと思います。

では、作業後の写真を見ていきましょう。

                       

                       

2か所とも、しっかり固定されました!

                       

                       

3-2.ルイヴィトン 長財布(スナップボタン再生)

次に紹介するのは「ルイヴィトン 長財布」のお修理。

こちらは先程出てきた「再生」の例です。

                       

                       

この商品は、小銭入れの凹パーツが取れてしまっています。

そして、本体と同じ革が巻かれた特殊な反射板(赤枠で囲ったパーツ)が使用されていました。

この反射板を使用したスナップボタンを、REFINEでは「革巻きスナップボタン」と呼んでいます。

今回はこの革巻きスナップボタンをREFINEの「再生」技術で蘇らせました!

                       

                       

                       

いかがでしょうか?

しっかりと復元できています。

                       

3-3.セリーヌ 長財布(スナップボタン交換)

最後に紹介するのは「セリーヌ 長財布」のお修理です。

                       

                       

このお修理品にも革巻きスナップボタンが使用されていますね!

ご相談内容は「(革巻きスナップボタンの)革がすれてしまっているので、交換してほしい」というものでした。

ただ、この革巻きスナップボタンはセリーヌのオリジナルパーツ。

同じものは手に入りません。

では、どうするのか?というと、そこは職人の腕の見せ所。

足りないパーツは、一から作ります!

                       

                       

それぞれ左右のスナップボタンを拡大して写しました。

本体になじんで、違和感なく仕上げることが出来ていますね。

                       

                       

4.まとめ

今回のまとめです。

                       

・スナップボタンが壊れやすいのは、負荷がかかりやすい場所に取り付けられているから

・スナップボタンが壊れてしまった時は「無理につけない」「放置しない」「パーツを捨てない」

・家でもできる応急処置はあるが、不調を感じたら早めに直営店か修理業者に相談

・REFINEのスナップボタン関係の修理は、「固定」「再生」「交換」を商品と症状に合わせてご提案します!

                       

修理というと「壊れて使用できなくなってしまったものを直す」というイメージが強いと思います。

しかし今回ご紹介した「固定」のように完全に壊れてしまう前に手を加えることで、より少ないダメージで済ませることが出来ます。

また、「再生」すれば壊れる前と同じ見た目でお使いいただけることも。

もちろん、「交換」のご相談も受け付けております。

何かお困りのことがございましたらお気軽にお問い合わせください!

                       

また、Twitterにて様々なお役立ち情報・リペアスタジオREFINEについて等、発信しています。

よろしければご覧ください!

                       

それでは、また次のPageでお会いしましょう。

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