2020.11.24
こんにちは。リペアスタジオREFINEです。
皆さん、PCの持ち運びはどうしていますか?
筆者は専用ケースに収納して鞄へ入れているのですが、ケースの分かさばってしまうのでなにかいい鞄は無いかな…と探しています。
最近では、専用スリーブが付いたブランド鞄もよく目にしますね。
今回は、収納性の高さや抜群の機能性から
ビジネスマンに愛される「トゥミ」の鞄のお修理です。
目次
1.TUMI(トゥミ)がビジネスマンに人気の3つの理由
日本だけでなく、世界でも人気のある
「トゥミ」。
なぜこんなにも愛されるのか、代表的な3つの理由を考えてみました!
1-1.FXTバリスティックナイロンという素材
「FXTバリスティックナイロン」
呪文のような言葉です…
なかなか耳にする機会はないですよね。
これは「ナイロン」という生地の一種ですが、その強度はとびぬけています。
何しろ、軍事用に開発された「バリスティックナイロン」をさらに強化したものを指すからです。
アメリカの化学会社デュポン社が開発し、
通常のナイロンと比べて5倍の強度を誇る
FXTバリスティックナイロン。
デニールという糸の太さを表す単位で表現すると、1000~1800デニールほどと言われています。
余談ですが、デニールとは
「その糸が9000mで何gあるか?」
を数字で表したもの。
つまり、
「100デニール=9000mで100g」
「1000デニール=9000mで1kg」
ですね。
糸1本の重さが重いほど、密度は増すことになります。
必然的に、密度の高い糸で作られた生地も重厚なものとなりますよね。
さて、そんなFXTバリスティックナイロンは防水性にも優れています。
その為、お手入れ方法は比較的簡単。
小さな汚れは、濡らして良く絞った布で優しく拭きとることが出来ます。
(*いくら防水性が高いからといって丸洗いはNGですので、ご注意ください。)
それでも落ちない汚れは、専用のクリーナーを使用をお勧めします。
有名なのは、「TUMI」からでているファブリッククリーナー。
鞄を作っているブランドから出ているので、
クリーナーとしての信頼性は高いですね。
1-2.機能性に優れている
「トゥミ」といえば、収納がたくさんあるイメージをお持ちではないでしょうか。
PCやタブレットが入るスリーブはもちろん、撥水加工されたペットボトルホルダー、U字型のファスナーがついたポケット、細かな仕切りなど。
挙げだしたらきりがないほど、収納力が高いです。
色々調べてみると、商品によって蛇腹式の書類仕切りが内蔵されていたり隠しオープンポケットが付いていたり…
至れりつくせりな印象を受けました。
また、革によるハンドルの補強を行うことで、重い荷物を入れても切れにくく手にフィットしやすいように設計されています。
1-3.トゥミトレイサープログラムで安心
トゥミの鞄は、
「世界中どこで無くしても持ち主のもとに帰ってくる」
という噂があります。
それは、「トゥミトレイサープログラム」というシステムがあるから。
トゥミの商品内部にはプレートが付いており、20桁の固有番号が記載されているのをご存じですか?
もしバッグを落としてしまっても
拾い主が固有番号をTUMIのフリーダイヤルに連絡する
→登録されている番号照会によって所有者がわかる
→無事手元に戻ってくる
という画期的なシステムです。
購入時に名前や住所などを登録することで、鞄を無くすリスクが減らせるのは嬉しいですね。
2.今回のお修理品はこちら
トゥミのビジネスバッグです。
ショルダーベルトを取り付ける金具がついた革パーツの根元にご注目ください。
(*ちなみに、この革パーツをREFINEでは「モモ革」といいます)
生地がほつれて破れてしまっていますね。
ショルダーベルトは付け根2点で重さを支える構造の為、4点で支える持ち手を持った場合よりも、1点にかかる力が強くなってしまいます。
その為、どんなに丈夫な鞄でも、ショルダーベルト付け根付近は破れてしまうことが比較的多いのです。
こういった場合、このまま縫い直しただけでは強度が足りません。
そんな時は、
「革台の作製」をご提案しています。
「革台」とはその名の通り、
革で作った土台。
革台にモモ革を縫い付け
その革台を本体に縫い付けることで、
本体との接触面積が広がり力も分散されやすくなりますし、
革なので強度自体も上がります。
今回は、破れてしまった左側のみ
「革台作製+取り付け」を承りました。
3.お修理完了です
いかがでしょうか?
使用している革は、
本体に使用されている革となるべく近い質感・色のものを厳選していますので、
見た目にも違和感のない仕上がりとなりました!
これで安心してご使用いただけます。
4.納期と料金はこちら
<納期>
お修理品がお客様のお手元に戻るまでの流れは、
リペアスタジオREFINEのアトリエにお修理品到着
→見積もりご連絡
→お客様に了承をいただいてからお修理スタート
→出来上がり次第発送
です。
REFINEでは基本的に10日間納期をお約束していますので、
今回は9~10日でお客様へお届けすることが出来ました。
<料金>
革台作製+取り付け→8,800円(税込み)
5.まとめ
今回はBefore/Afterの変化が特にわかりやすいものを取り上げました。
使用していたものが破れてしまったり割れてしまったり、
目に見えて故障してしまうと、「もう直らないかな」と諦めてしまう方が多いかもしれません。
しかし、そんな時はリペアスタジオREFINEに一度ご相談ください!
お預かりしたものを「復元」できるよう、
REFINE一同、全力を挙げて取り組みます。
また、Twitterにて様々なお役立ち情報や
リペアスタジオREFINEについて等、
発信しています。
よろしければご覧ください!
それでは、また次のPageでお会いしましょう。
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