2021.12.01

「かばんのステッチがいつの間にかほつれて糸が飛び出してきた。これって自分で修理していいの?」
「かばんの生地に穴が開いてどんどんほつれてきている。どうしよう?」
そうお困りではありませんか?
結論から言うと、かばんのほつれを自分で修理されるのはおすすめできません。
なぜなら、自宅での応急処置には
・ほつれたステッチから飛び出した糸を自分で切ったが、そこからさらにほつれてきた
・瞬間接着剤を使用して糸を針穴に入れてみようとしたら、その周辺が白くなってしまった
・生地がほつれて開いた穴を自分で縫って塞いで使用していたが、ほつれが広がってしまった
と、【自分で対処したが故に症状がひどくなってしまう】というリスクが伴うからです。
その為、かばんにほつれを見つけたらプロに修理を依頼すべきです。
ほつれを見つけ次第すぐにプロに依頼すれば、
・修理後の見た目が格段に美しい
・修理前よりも強度を確保することができる
という2つのメリットがあります。
そこで今回は、「かばんがほつれてどうしたらいいか困っている人」に向けて、かばんのほつれ関係の修理を年間約3400本以上行っているリペアスタジオREFINEが
・かばんのほつれ修理をプロに頼むメリット3つ
・生地ほつれの修理方法と実際の事例写真紹介
・ステッチほつれの修理方法と実際の事例写真
をまとめました。
このコンテンツを読み終えた時には、「ほつれてしまったかばんをどうすべきか」迷いなく行動することができるでしょう。
是非、最後までご覧ください!
目次
1. かばんのほつれをプロに修理依頼する2つのメリット
かばんにほつれを見つけた時、すぐにプロに修理を依頼すると得られるメリットは以下2つです。
・プロの修理なら、修理後の見た目が格段に美しい
・プロの修理なら、修理前よりも強度を確保することができる
それぞれについて詳しく見ていきましょう!
1-1. プロの修理なら、修理後の見た目が格段に美しい
ほつれの修理をプロに依頼した場合、直した部分がわからないほどのクオリティで手元に戻ってきます。
自分で生地やステッチのほつれを直そうとすると、
・飛び出した糸を自分で切ったら、ハサミで革を傷つけてしまった
・瞬間接着剤を使用したら、白くなってしまった
・生地がほつれてできた穴を自分で縫ったが、見た目が悪い上にすぐほつれが広がった
というトラブルが起こりかねません。
せっかく直そうと思ったのに、他の部分にトラブルが出てしまうのは避けたいですよね…。
その点、各商品の素材や構造を知り尽くしたプロなら、ほつれの症状に合わせて最適な修理を施すことができ、修理後すぐの再発を心配する必要もありませんし、見た目も綺麗に仕上げることができます。
つまり、プロに依頼すればほつれがそれ以上広がることなく、修理後も綺麗に使用できるということです。
1-2. プロの修理なら、修理前よりも強度を確保することができる
ほつれ修理をプロに依頼した場合、新しい糸での縫い直しや、生地の補強が施されるので、修理前よりも強度を確保することができます。
かばんを使用しているうちに、糸の表面が毛羽立ってきたりしませんか?
そもそも、糸は繊維を撚って作られています。
表面が毛羽立っているということは、その繊維の撚りがゆるくなっている状態でしょう。
つまり、切れやすい状態ということです。
ステッチがほつれてしまった場合、プロの修理としては「縫い直し」を行います。
縫い直しとは、古い糸を除去して新しい糸でステッチを入れ直すことです。
新しい糸を使用するため、ほつれる前に比べて強度を確保できるのはお判りいただけるでしょう。
また、生地のほつれてしまっている部分というのは、当然強度が下がっています。
それを放置してそのまま使用すると、荷物の重みでかかる負荷によってほつれはどんどん広がることに…。
また、自分で縫い合わせようとされる方もいますが、これはおすすめできません。
最悪、縫い合わせた部分から裂けてしまうこともあるからです。
一方プロに修理を依頼すれば、ほつれてしまった部分に強度を持たせた上で内側に縫い込む形を取るので、修理後のほつれを気にせず使用できますね!
つまり、プロにほつれ修理を依頼すれば、強度がアップした状態でお気に入りのかばんを使用できるでしょう!
2. 【生地がほつれ】てしまっている2つの症状とそれぞれの修理方法
かばんの生地がほつれてしまった時の症状と修理方法は、大きく分けて以下2つです。
・生地の縫い合わせがほつれている場合


・縫い合わせ以外がほつれて穴があいた場合

それぞれの修理方法と料金について、ご説明します!
2-1. 生地の縫い合わせがほつれている場合
生地の縫い合わせがほつれている場合は、基本的に「補強+縫込み」という修理を施します。
このほつれた部分は、強度が弱くなっている状態で、ほつれやすく破れやすいです。
その為、修理する際はほつれた部分を避けて縫う必要性がありますね。
このような場合REFINでは、ほつれが広がらないように裏から生地や芯材をあて補強をし、ほつれてしまった部分を内側に縫い込む「補強+縫込み」という修理を施します。
≪補強+縫込み≫ 基本料金:¥5,500(税込み)~

症状:かばん内側の生地がほつれている
修理内容:補強+縫込み
修理料金:¥5,500(税込み)

症状:かばん外側の生地がほつれている
修理内容:補強+縫込み
修理料金:¥6,600(税込み)

症状:リュック外側の生地がほつれている
修理内容:補強+縫込み
修理料金:¥6,600(税込み)
・縫い合わせ部分のほつれがあまりにも広い場合
・かばんの構造上縫い込みができない場合
は、2-2でお話する「生地交換」という修理になることがあります。
詳しくは見積の際、担当者へご確認ください。
2-2. 縫い合わせ以外がほつれて穴があいた場合
縫い目と関係のない場所がほつれて穴が開いた場合は、「生地交換」という修理になります。
先述の通り、ほつれている生地というのはほつれやすい/破れやすい状態です。
つまり、その範囲が広いということは生地全体の強度が落ちているということですね。
そのまま使用していると、どんどんほつれは広がっていってしまいます。
だから、穴が開いたところに布をあてたとしても、結局はその場しのぎの処置になってしまいます…。
その為、REFINEでは、生地に穴が開いてしまった場合、強度の面で生地丸ごとの交換をおすすめしています。
新しい生地でパーツを一から作り直すので、強度がしっかり確保できますね!
*オリジナルの内張り生地はブランドしか所持していない為、似ている生地での作成となります。
≪生地交換≫ 基本料金:バッグ¥33,000(税込み)~・お財布¥16,500(税込み)~

症状:リュック内側(生地)がほつれて穴が開いた
修理内容:生地交換
修理料金:¥33,000(税込み)
*こちらのリュックですが、お客様のご希望でこちらの木目調生地に交換しました。

症状:財布小銭入れがほつれて、穴が開いた
修理内容:小銭入れ生地(内張り)交換
修理料金:¥16,500(税込み)
*こちらは財布の例になりますが、かばんも通常はこのように元とほとんど変わらない生地への交換になります。
↓バッグの内側(内張り)交換については、こちらのコンテンツでも紹介しています!ぜひご覧ください!↓
バッグの内側を張替えたい方へ!REFINEの基本料金とお修理事例を大公開
3. 【ステッチがほつれ】てしまっているときは「縫い直し」
ステッチがほつれているときは基本的に「縫い直し」という修理になります。
ただし、縫い直す範囲はほつれた原因によって変わります。
ステッチがほつれてしまう原因は大きく分けて以下の2つです。
・摩耗による擦り切れ
・何かに引っかかったはずみでの糸切れ
原因によって「縫い直す範囲」が異なりますので、それぞれについてお話していきます!
3-1. 摩耗による擦り切れでほつれてしまった場合
摩擦によってステッチが擦り切れてほつれてしまった場合、切れた部分だけでなくその周辺も縫い直しをご提案します。
かばんを日常的に使用していると、避けられないのは「摩擦」ですね。
摩擦のダメージが日々蓄積されていくと、糸の強度は少しずつ下がっていきます。
その為、どこか部分的に擦り切れてほつれたとしても、その周辺も近いうちに切れてしまうようなダメージを受けている可能性があります。
その場しのぎで切れた部分のみ縫い直すことももちろん可能ですが、長く使用し続けることを考えると、切れてほつれてしまった部分周辺のステッチを全て縫い直すことが最適な修理と言えます。
*あくまで切れてしまった部分周辺全てです。かばんのステッチ全てではありません。
また、摩擦によって弱くなった糸は表面がぼさぼさになっていたり色が変わっていたりするので、部分的に縫い直すと質感があまりにも異なる場合が多いです。
その為、周辺のステッチ全てを一気に縫い直すことによって見た目の統一が取れますね!
≪周辺縫い直し≫ 基本料金:¥3,300(税込み)~
*10㎝までは¥3300、10~20cmは¥3,300…と10cm毎に+¥1,100となります。

症状:底角部分のステッチが摩擦によってほつれた
修理内容:周辺縫い直し
修理料金:¥4,400(税込み)
*同時に、色剥げ部分の補色を行っています。(別料金)
また、以下アイテムは異なりますが、擦り切れてしまったステッチの縫い直しがわかりやすい写真を紹介します。

症状:折り曲げ部の糸が擦り切れてなくなってしまった
修理内容:周辺縫い直し
修理料金:¥3,300(税込み)

症状:両足の側面ステッチが擦り切れてほつれた
修理内容:弱くなっている革部分補強+周辺縫い直し(両足)
修理料金:¥9,900(税込み)
3-2. 何かに引っかかったはずみで糸が切れた場合
何かに引っかかるなどしてステッチの糸が切れ、ほつれてしまった時は、ほつれた部分だけを縫い直す修理になります。
3-1でお話した場合と違い、何かに引っかかるなどハプニングでほつれた場合は、ほつれた部分のみの縫い直しです。
何故かというと、このパターンは突発的に糸が切れて針穴から抜けてしまった場合が多いからです。
つまり、切れてしまった部分以外の糸は強度に問題無いので、縫い直す範囲は最小限になりますね。
≪一部縫い直し≫ 基本料金:¥3,300(税込み) *10㎝まで

症状:持ち手付け根のステッチがほつれた
修理内容:一部縫い直し
修理料金:¥3,300(税込み)

症状:持ち手付け根のステッチがほつれた
修理内容:一部縫い直し
修理料金:¥3,300(税込み)
4. かばんのほつれ修理にREFINEがおすすめの理由
かばんのほつれ修理を依頼するならREFINEがおすすめの理由は2つあります。
・2000種類以上もの豊富な糸在庫
・各修理の専門職人が在籍している
それぞれの理由について、ご説明します!
4-1. 2000種類以上もの豊富な糸在庫
REFINEの工場には常時2000種類以上もの糸が揃っているので、あなたのかばんに合った糸でお修理できます!
太さや色の違いで分類すると、REFINEの糸在庫は2000種類以上あります。
その中には有名ブランドでも使用されている海外製の糸も含まれているため、ブランド品一つ一つに合った糸を選択することができます。
その為、縫い直しをしても元の糸となじむ仕上がりでお渡しすることができる、というわけですね。
圧倒的な糸在庫を持つREFINEでこそ、縫い直した部分がわからないほどのクオリティで仕上げることができるのです!
4-2. 各修理の専門職人が在籍している
REFINEの職人は一人ひとりが専門の修理を担当するため、各修理の専門職人として在籍しています。
修理専門店は一般的に、一人の職人が複数の修理の分野を担当することが多いようです。
しかし、REFINEの職人は一人ひとりが「一つの分野」に特化した専門型の職人です。
その為、今回の縫い直しのようにミシンを使用する修理は「ミシン専門の職人」が、内張り作成などを専門とする「内張り専門の職人」が担当します。
専門ということは、それだけその分野の経験や実績を積み上げてきた、ということです。
また、かばんのほつれは約3400本、内張り交換は1200本以上と年間で多くの修理実績があるREFINEですから、日々職人の知識や技術力は向上していると言えるでしょう。
つまり、各分野に特化した専門型のREFINEの職人だからこそ、その技術力でお客様に納得いただける仕上がりが実現可能なのです!
5. まとめ
今回のまとめです。
・かばんのほつれを見つけたらすぐにプロに修理を依頼しましょう!
・生地のほつれの場合は、「補強+縫込み」か「内張り作成」
・ステッチほつれの場合は、「全体縫い直し」か「一部縫い直し」
・かばんのほつれ修理にはREFINEがおすすめ!
このコンテンツが、一人でも多くの「かばんがほつれて困っている人」のお役に立てたなら幸いです!